保存容器の選び方|耐熱温度・電子レンジ・食洗機の表示の読み方

保存容器は、何を入れて、どう温め、どう洗うかで選びます。電子レンジで温め直すなら耐熱温度と「電子レンジ可」の表示、食洗機で洗うなら食洗機の取扱説明書が求める耐熱温度を満たすかを見ます。容器の底やラベルにある品質表示を読めば、多くのことが買う前に分かります。

素材ごとの特徴

保存容器の主な素材と特徴(一般的な傾向)
素材長所気をつけたい点
ポリプロピレンなどの樹脂軽く、割れにくく、価格が手ごろ色やにおいが移りやすい。耐熱温度は商品ごとに違う
耐熱ガラスにおい・色が移りにくく、中身が見える重く、落とすと割れる。ふたは樹脂のことが多い
ほうろうにおいが移りにくく、直火にかけられるものもある電子レンジでは使えない。衝撃で欠けることがある
ステンレス丈夫で冷えやすい電子レンジでは使えない。中身が見えない

作り置きを電子レンジで温める使い方が中心なら樹脂か耐熱ガラス、カレーやキムチなど色とにおいの強いものが多いならガラスやほうろう、と分けると選びやすくなります。お弁当用には、軽くて割れにくい樹脂の容器が持ち運びに向いています。

家庭用品品質表示法の表示を読む

合成樹脂の保存容器や弁当箱は、家庭用品品質表示法の合成樹脂加工品品質表示規程の対象で、消費者庁が表示する内容を定めています。弁当箱や食品用シール容器などの「皿等」では、次の3点と、表示した事業者の名称・連絡先が表示されます。

  • 原料樹脂:ポリプロピレン、ポリエチレンなど。2種類以上を使うときは割合の大きい順に書かれます。
  • 耐熱温度:決められた方法で試験し、変形などが起きた温度から10度を引いた値が表示されます。
  • 取扱い上の注意:火のそばに置かない、冷凍向けでないものは冷凍庫で破裂のおそれがある、電子レンジで使えないものはその旨、などが製品に応じて書かれます。

ふたと本体で樹脂が違う容器では、ふたの耐熱温度のほうが低いことがあります。ラベルに部位ごとの表示があれば、低いほうを基準に使い方を考えましょう。

弁当箱の表示も同じ考え方で読む

樹脂の弁当箱も「皿等」に含まれ、原料樹脂・耐熱温度・取扱い上の注意が表示されます。弁当箱は、ごはんを温め直す、ふたをしたまま持ち運ぶ、毎日洗うといった使い方が重なるため、本体・ふた・中仕切りのそれぞれで電子レンジと食洗機に対応しているかを確かめておくと、使い始めてから困りません。

電子レンジで使うとき

電子レンジで使えるかは、耐熱温度の数字だけでなく、取扱い上の注意の欄で確かめます。規程では、電子レンジで使えない容器はその旨を、使える容器は使い方や中身に応じた注意を表示することになっています。

  • 油の多い料理は高温になりやすいため、容器の注意書きで制限がないか確認します。
  • ふたをしたまま温めてよいか、ふたを外すかずらすべきかは商品ごとに違います。
  • 金属製の容器や、金属の部品が付いたふたは電子レンジに入れません。

耐熱ガラスの容器は、ほうけい酸ガラス製器具として別の表示規程があり、「電子レンジ用」「オーブン用」「直火用」「熱湯用」といった使用区分と耐熱温度差が表示されます。オーブンでも使いたい場合は、使用区分にオーブン用が含まれるかを見ます。

食洗機で洗うとき

食器洗い乾燥機は高温で洗って乾かすため、耐熱温度の低い樹脂は変形することがあります。必要な耐熱温度は食洗機の機種によって違います。たとえばパナソニックの卓上食洗機(NP-45RD6)の取扱説明書では、耐熱温度90℃以下のプラスチック食器(耐熱表示のないものを含む)は洗えないものとされ、60℃以上のものは節電コースで洗えると案内されています。

  1. 自宅の食洗機の取扱説明書で、プラスチック食器に必要な耐熱温度を確かめる。
  2. 容器の品質表示で、本体とふたの耐熱温度を確かめる。
  3. 容器に「食洗機対応」の表示があるかを確かめる。パッキン付きのふたは、パッキンを外して洗うよう指定されていることがあります。

冷凍・密閉・サイズの選び方

  • 冷凍:耐冷温度の表示や「冷凍可」の記載を確かめます。冷凍向けに作られていない容器は、冷凍庫で割れるおそれがあります。
  • 密閉:汁気の多いおかずや持ち運びには、パッキン付きでロックできるふたが向きます。パッキンは外して洗えるものが清潔に保ちやすくなります。
  • サイズ:1食分ずつ分けるなら小さめを複数、まとめて作り置くなら大きめを。同じシリーズでそろえると、重ねて収納しやすく冷蔵庫の中も整理できます。
  • 形:四角い容器はすき間なく並べやすく、丸い容器は洗いやすい傾向があります。

清潔に長く使うためのポイント

  • 火のそばに置かない。コンロの近くに置いたままにすると、樹脂が変形することがあります。
  • スチロール樹脂(ポリスチレン)の容器は、レモンなどかんきつ類の皮に含まれる成分や油脂で変質することがあると、表示規程の注意事項に挙げられています。かんきつ類や油の多い料理は、ほかの素材の容器に入れると安心です。
  • 温かい料理は少し冷ましてからふたをし、冷蔵庫に入れる。
  • ふたのパッキンは外して洗い、よく乾かしてから戻す。
  • ひび、変形、ふたが閉まりにくいといった傷みが出たら、密閉できなくなるので買い替えを考える。

色移りが気になる場合は、カレーやトマト系の料理だけガラスやほうろうの容器に分けると、樹脂の容器をきれいに保ちやすくなります。

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まとめ

保存容器は、素材を用途で選び、品質表示の耐熱温度と取扱い上の注意で電子レンジ・食洗機・冷凍に使えるかを確かめるのが近道です。食洗機は機種ごとに求める耐熱温度が違うので、自宅の取扱説明書とあわせて見てください。鍋で作ったおかずを取り分ける用途なら、鍋の選び方も参考になります。