IH対応の鍋の見分け方|SGマーク・IH表示とメーカー公式での確認方法

IHで使える鍋かどうかは、まず商品の表示(対応熱源の欄やIHマーク)を見て、次に素材と鍋底の形を確かめ、最後に自宅のIHクッキングヒーターの取扱説明書と照らし合わせると判断できます。同じ「IH」でも、オールメタル対応の機種かどうかで使える鍋の範囲が変わる点に注意してください。

IHで鍋が温まる仕組み

IHクッキングヒーターは、トッププレートの下のコイルが作る磁力で鍋底に電流を起こし、鍋そのものを発熱させます。そのため、鍋底の金属の性質と、トッププレートにぴったり密着するかどうかで、温まり方が大きく変わります。ガスの炎のように周りから温める仕組みではないので、ガスで使えた鍋がIHでは使えないことがあります。

素材ごとの使える・使えない

素材別のIHでの使用可否(一般的なIHとオールメタル対応IH)
素材一般的なIHオールメタル対応
鉄・鉄鋳物使える使える
ほうろう使える使える
ステンレス使えるものが多い(多層は火力が弱まることがある)使える
アルミ・銅使えない(底にIH用の材料を貼ったものを除く)使える(火力が弱まることがある)
土鍋・耐熱ガラス・陶磁器IH用と表示されたもの以外は使えないメーカーにより使用を控えるよう案内

パナソニックの卓上IHの案内では、使える鍋として鉄・ほうろう・ステンレスが挙げられ、ステンレスのうち特に多層鍋は火力が弱くなったり加熱できなかったりするものがあるとされています。日立のIHの案内では、オールメタル加熱の機種でアルミ・銅・多層鍋を使う場合、鍋の材質や形によって火力が約20〜30%弱くなることがあるとしています。

アルミや銅の鍋でも、底にIHで発熱する金属を貼り付けた商品は、一般的なIHで使えるものがあります。素材名だけで判断せず、対応熱源の表示を確認しましょう。

SGマークとIH表示の見方

SGマークは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合した製品に付けられるマークです。協会の台所用品の基準には「クッキングヒータ用調理器具」があり、電気で加熱したときの鍋底の反りの大きさや、取っ手の強度などが定められています。

パナソニックや日立は、IHで使う鍋として、製品安全協会が認証したIH対応の商品を選ぶよう案内しています。パナソニックの案内では、土鍋は「IH」または「CH・IH」のマークがある市販品が使えるとされています。一方で日立は、陶磁器の土鍋は、マークが付いていたり「IHで使える」と表示されたりしていても使用しないよう案内しています。マークの扱いはIHのメーカーや機種によって違うため、最終的には自宅のIHの取扱説明書が判断の基準になります。

なお、SGマークは法律で表示が義務づけられたものではありません。マークの無い商品がIHで使えないとは限らないので、その場合は商品の対応熱源の欄で確認します。

鍋底の形と大きさ

  • 底が平らで、トッププレートに密着するものを選びます。丸底、脚の付いた鍋、反りのある鍋は使えません。
  • 反りの目安について、パナソニックの卓上IHでは約3mm以上反った鍋は使わないこと、揚げ物では約1mm以上の反りが安全機能や加熱に影響することが案内されています。
  • 同じ卓上IHでは、鍋底の直径12〜26cmが使用範囲とされ、12cm未満では火力が弱くなるか加熱できないことがあります。使える大きさは機種ごとに違うので取扱説明書で確認します。
  • 日立は、底の厚さが0.8mm以下の薄い鍋や反りのある鍋は、強火で予熱すると赤熱することがあると注意しています。

メーカー公式で確認する手順

  1. 自宅のIHクッキングヒーターのメーカーと型番を、本体や取扱説明書で確かめる。
  2. その機種が「オールメタル対応」かどうかを確認する(トッププレートや仕様表に記載があります)。
  3. IHメーカーの公式サイトにある「使える鍋・使えない鍋」のページや取扱説明書を読む。
  4. 買いたい鍋の商品ページや鍋メーカーの公式サイトで、対応熱源の欄に「IH」「IH 200V」などの記載があるかを確かめる。
  5. 底の直径と形が、IH側の条件に合うかを照らし合わせる。

通販の商品ページでは、タイトルに「IH対応」とあっても、サイズ違いや色違いで対応熱源が異なる場合があります。購入する型番の仕様で確かめてください。迷ったときは、鍋メーカーのお客様窓口に、自宅のIHの型番を伝えて問い合わせる方法もあります。

手持ちの鍋を試す方法

パナソニックの卓上IHでは、鍋に水を入れてトッププレートの中央に置き、加熱を始めて火力表示が点灯すれば使える、点滅すれば使えないという確かめ方が案内されています。試すときは空の鍋で加熱せず、水を入れて行ってください。磁石が鍋底に付くかどうかも手がかりにはなりますが、多層鍋や底に別の金属を貼った鍋では判断がつきにくいため、表示と試し加熱で確かめるほうが確実です。

ガスとIHを両方使う家庭の選び方

引っ越しやコンロの入れ替えを考えている場合は、ガスとIHの両方に対応した鍋を選んでおくと買い直しを減らせます。商品の対応熱源の欄に「ガス火・IH」と並んで書かれているものが目安です。ただし、IH対応のアルミ製フライパンは底に貼った金属が熱で変形すると密着が悪くなるため、強火の空焚きは避けます。日立も、底にステンレスを貼り付けた鍋は空焚きや強火で反るなど変形することがあると注意しています。

IHで使える鍋・フライパンを探す

当サイトの一覧から、鍋を人気順に並べています。対応熱源は商品ごとに違うため、各ショップの商品ページの仕様欄で確認してください。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:08時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

フライパンも人気順で並べています。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:08時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

素材やサイズの選び方は鍋の選び方とフライパンの選び方で解説しています。

まとめ

IHで使えるかの決め手は、素材、平らな鍋底、そして自宅のIHの対応範囲の3つです。商品の対応熱源の表示とSGマークなどのIH表示を見たうえで、IHメーカーの公式ページで条件を照らし合わせれば、買ってから使えなかったという失敗を防げます。手持ちの鍋は、水を入れた試し加熱で確かめてから使い続けるか判断しましょう。